わからないから聞いてるのに。
自分で考えたって、爽の気持ちなんてわかるハズがない。
あたしは爽みたいにエスパーじゃないんだから。
「ちょ、ちょっと待って。置いてかないでよ」
小走りで爽の背中を追う。
まったく、歩くのが速いんだからっ。
「っていうか」
校門を出たところで、いきなり爽が口を開いた。
さっきまでだんまりだったのに、突然言われて身構える。
「うん?」
「お前、マジで鈍すぎるから」
「えっ?」
急にそう言われても、一体なんのことを言ってるの?
「はぁ」
ワケがわからずにいると、爽に大きなため息を吐かれてしまった。



