「あ、ありがと。体調が悪いっていうよりも、一睡も出来なくて」



それを受け取りながら、へへっと笑って見せた。



「俺もなつもナイーブだもんな」



「えー?はは、そうだね」



フタを開けてお茶を流し込む。


冷たい液体が喉を通って、胸にストンと落ちて行くのがわかった。


まるで、熱した心を冷やそうとしてくれているようで妙に落ち着いた。



「やっぱ、しんちゃんといると落ち着く。これからも変わらずに話しかけてよ」



「はは、そのつもりだよ。まぁそうなると、桐谷とは仲良くなれそうにないけど仕方ないか」



「えっ?爽は良いヤツだよ?しんちゃんなら、誰とでも仲良くなれるでしょ」



「けど俺、なぜかヤツに敵対視されてるし。やっぱり、幼なじみだからかな?」



あ、そっか。


しんちゃんは爽が嫉妬してると思ってるんだっけ。