「へへ、まぁね……」
おかげであたしは、一晩で数年分老けた気分だよ。
奈子に力なく笑って見せると
「大バカね、ホントに」
なんてため息を吐きながら言われてしまった。
だって、そう言われても……。
奈子が考えろって言ったんじゃん。
わかんなかったけどさ、あたしなりに一生懸命考えたんだよ。
寝ていないせいで、頭がぼんやりする。
今頃になって疲れがドッと押し寄せて来た。
「ホントに朝ご飯食べないのぉ?」
「うん……先生に何か聞かれたら、適当に言い訳して誤魔化しといて」
「……わかったぁ、すぐに戻って来るからねぇ」
心配そうに眉を下げる真央に、申し訳なさが胸につのる。
あー、せっかくの楽しい旅行になるハズが。



