「桐谷の言うように、もうちょっと自分で考えなよ。あたしが勝手に話していいようなことじゃないし」



「えっ!?なんで?」



いや、教えてよ!


全然わかんないんだもん。


苦しいんだよ、わからなくて。



「まぁまぁ、小夏ももうちょっと大人になったらわかるようになるから」



「えー、なにそれっ!」



ワケわかんないし。



いくら言っても奈子は教えてくれなかった。



だから余計に悶々して、シャワーを浴びている間も、寝ようとベッドに入ってからも爽のことが頭から離れない。