げっ! エントランス付近に溜まっている集団の中から、井瀬が大きな声であたしの名前を呼んだ。 ヘラヘラ笑いながら、大きくこっちに手を振っている。 ドキッ 派手なその集団の中に、爽を見つけて胸が高鳴る。 ドキドキが止まらない。 「行って来れば?俺は売店に寄って部屋に戻るよ」 「あ、う、うん」 そう言われてしんちゃんに手を振り、派手な頭髪をした彼らのそばまで近付いた。 いつもなら近付いたりはしないけど、ちょっとだけ爽と話したかったんだ。