部屋が気に入ったのか、あれだけ外に出たがっていた真央はベッドでゴロゴロして動く気配を見せない。
奈子も長旅に疲れたようで、ゴロンと横になって目を閉じていた。
「喉渇いたからジュースでも買って来るね」
「行ってら〜、真央はゆっくりしとくぅ」
奈子に至っては返事をしてくれなかったので、そのまま部屋を後にした。
どうせなら売店まで行こうと思って、エレベーターに乗り込みボタンを押す。
途中、8階で停止すると同じ学校の制服を着た人が乗り込んで来た。
「なつ」
そう言われて顔を上げると、爽やかに笑うしんちゃんが目の前に立っていた。



