どうしてそんなこと……。
何も、こんなところで言わなくても。
だけど出て行く勇気もなければ、現状をどうにかしようという気もない。
固まったまま動けなかった。
まだまだ止まらない彼女達の言葉に、拳を硬く握り締めて俯く。
爽にまで聞かれていると思うと、恥ずかしくて情けなかった。
「ホーント、消えてくんないかなぁ」
「純情なフリして桐谷君に取り入ってさー、遊んでる癖にホントなんなの!?」
「ウザいよね!」
ヒートアップして行く中傷の声に、耐え切れなくなって体が震える。
目に涙が浮かんで、顔を上げられなくなった。



