次の日、爽はケーキを持って空き教室にやって来た。
ダルそうな格好と、眠い目は相変わらずいつものまま。
「わー、新作のケーキ!」
箱を渡されて、早速中を拝見。
写メ通り、ホントに可愛くて笑みが零れた。
「ありがとー」
イスに座って食べようとすると、あたしの真ん前の向かい側に爽が座った。
ドキッ
あまりの距離の近さと、爽の柔らかい笑顔に胸が高鳴る。
なんなの……?
ホントにあたし、最近変だよ。
なんでもないことなのに、なんでこんなにドキドキするの?
「い、いただきます」
下を向きながら黙々とケーキを頬張る。
今日は使い捨てのフォークまで用意してくれていたから、行儀の悪い格好をさらけ出さずに済んでホッとした。
手で掴んで大口を開けて食べるなんて、考えただけでも恥ずかしい。



