その日の夜。



部屋のベッドでゴロゴロしていると、LINEの着信音が鳴った。



ん?

……誰だろ。



充電器に繋がったスマホを手探りで探し当て、顔の前にスマホを持って来る。



「ウソッ」



そこに映し出された名前を見てビックリした。



そして、ありえないくらいに胸が高鳴り始める。



な、なんで!?


爽からLINEが来るなんて!



確かに今日の朝IDを交換したけど、まさか爽から来るとは思ってなかったからビックリ。



思わずガバッと起き上がって画面をマジマジ凝視する。



『新作出たから』



絵文字も何もないぶっきらぼうな文章に、頭の中がハテナマークでいっぱいになっていく。



だけど、すぐに写メが送られて来てその文章の意味がわかった。



「わー、美味しそう!」