「桐谷君はどうなんだろ。好きなコ、いるのかなぁ?」
「小夏にカノジョ役を頼むくらいだし、いないでしょ」
2人の会話を聞きながら、何気なく爽に目を向ける。
教室のドア近くで立ち話をしてるから、会話の内容は聞こえていないと思う。
爽はカバンを机の横にかけると、ダルそうにポケットに両手を突っ込んで椅子にダラしなく座った。
話しかけるなというオーラを放ちながら、ポケットから出したスマホを触っている。
そういえば、爽の好きなコって誰なんだろう……。
この前の反応からして、いるっぽかったけど。
実際のところはどうなんだろう。



