小走りで駆け寄って聞いてみた。 「さぁな、教えねぇし」 「な、なにそれっ!ズルい!」 「ズルいってなんだよ、ズルいって」 クスッと笑ってあたしを見る爽の笑顔にドキッとする。 爽はホントにいつも何かとズルいんだから。 だけど、ありがとう……。 爽がいてくれなかったら、きっと同じことの繰り返しだった。 家で1人で泣いて……。 好きじゃないって言い聞かせて 美雨を悪者にする。 きっと、それを繰り返してた。 そこから連れ出してくれたコト、ホントに感謝してるんだよ。