誉めたのが気に入らなかったのか それとも照れているのか 爽はプイとそっぽを向いて、あたしから顔をそらした。 前までだったら無愛想なその反応に呆れていただろうけど、今はそんな風に思わない。 これが“爽”だってわかったんだ。 「はは、ありがとう」 そう言うと、爽はまた「別に」とだけ言って席に戻った。 そして息つく間もなく机に突っ伏して寝始める。 よーし。 これで次の授業の準備は万端。 昼休みも残り5分となっていた。 取り巻きの女子はいなかったけど、井瀬がいたから今日も騒がしかった。