「お前、んな簡単な問題もわかんねえのかよ!」 爽の頬がみるみる内に綻んで行く。 綺麗な白い歯を見せてイタズラに笑う爽。 知らなかった、こんな笑顔も出来るなんて。 「わ、悪かったね!どうせバカだし?テストだっていつも赤点ギリギリだよ!」 な、なによ! ちょっと頭がいいからって! っていうか、その見た目で頭がいいってズルすぎでしょ! 「かせよ」 爽の声が聞こえたのと、手にしていたシャーペンを奪い取られたのはほぼ同時。 男らしく骨ばった爽の手が、指先に触れて思わずドキッとさせられた。