「いいよ、スルーしとけば問題ないと思うし」 適当にあしらっとけば、諦めて何も言って来なくなるでしょ。 「よくねぇだろ。一応俺のせいでこうなってんだし」 「一応って!完全に桐谷のせいだからね?おかげであたしは問題に集中出来なかったんだから」 「だから悪かったって。どの問題だよ?」 机の上に広げた教科書をマジマジと覗き込んで来る爽。 うわ、ち、近っ。 ふんわり漂って来た石けんの香りに、わからないけどドキドキしちゃう。