化物の横面に竹筒は命中した隙をつき近藤珠希はすかさず抑えつけられた体を押し返した。 「「だ…大丈夫?」」 呼吸が乱れる近藤珠希の身体を慌てて受け止めた浅葱誠の目前に迫る化け物の姿を見つけあたふたしていたその時………。 「「これを使え…!!」」 その隙を突いてきた虎徹は唸る風を味方に大明神の胸元目掛けたのを払いのけ、浅葱誠の声を頼りに和泉守兼定を空中に放り投げられた。