夜空に跳ねあがる和泉守兼定は勢いにまかせて落下し月明かりに照されて地上に伸びた人影を突き刺した。 「「――――あ…浅葱くん…。」」 なおも化物からもがきながら苦しそうにその伸びた人影の先を見た。 「「近藤さん!! 大明神…」」 「「遅い‼」」 背を向けながら虎鉄を尚も手向かいながら一喝する。 収集つかない状態に浅葱誠は戸惑い近藤珠希に襲いかかる化物に向かい竹筒を投げた。