ごくり‥と生唾を飲み込みただ地面にはりつくように立ちすくむ……。 巨体をのしりのしり…と動かしながら俺と近藤さんを互い狙いを定めるようにみては唸りをあげる。 (‥とにかく注意をひくしかないか‥。) 覚悟を決めてそろり…と足を横に進めてあの化け物がとにかく近藤さんから目をそらしてくれるよう自分にへと注意をひかせようとした。 まるでものともしないように化け物はいきなり前足で何かを払うのと同時に瞬く間に巻き込まれた家具と同時に壁へと叩きつけられた。