「――ごめん……。 見失ってしまって……。」 背後で見守る近藤珠希に謝り振り向くと彼女はゆっくり首を横にふった。 「ありがとう。 浅黄君のおかげで伝言伝えられたから…。」 ゆっくり立ち上がった彼女はそのまま俺の横に並びその積み重ねてある何かを見つめた。 「「――なんだったんだろうな……?」」 積み上げられたその石を遠い目で見ながら彼女はゆっくり再び腰を下ろし石を触った。 「きっと私達の守り神かも……。 ずっと守って導いてくれてたそんな気がするの……。」