「――はい…。 申し訳ありませんでした。」 近藤珠希は素直に自分の非を認め頭を下げて謝罪した状況にますます緊迫感が浅葱誠を困惑させた。 「―――しかし…御前に見学のむねを伝えたい…。 申し訳ないが私のあの道場の神棚の御前までご同行願いたい。」 近藤珠希の父の言葉に浅葱誠は何も言わずただ首を縦にふった。 (――どうしよう…!!! 肝試しどころじゃなくなったんだけど…!!) 近藤珠希の父は深く敬意を払いお辞儀すると…踵を返し神棚が飾ってある場所へと浅葱誠を案内した。