「まったくだれが誠呼んだんだよー!!!」


仲のよい男子や女子の友人達を無視して浅葱誠は1人窓際にて新鮮な空気をすった。



「しょーがないわよ…!!

浅葱君うちのクラスの中でも自他共に認めるヘタレだから…!!」


女子からも乾いた笑いを零されているのを無視してひたすら外の景色を堪能……。


「俺抜きでご勝手に~!!」


なんとも情けもかけようもない態度に友人達は呆れかえる。

(――まったくなんで怪談話なんか面白いんだか……!!!)