「アキです」 きっと情けない声だっただろう。 君の口角が少し上がったように思えた。 「そう。私、毎月第一日曜日にこのナイトクラブに来て貴方の歌を聴くわ」 「え」 「貴方の声が気に入ったのよ」 歌詞は分からないけどね。と、君は笑った。