二人が初めて話したあの日、君は僕に言った。 「貴方の歌、素敵よ。私ね英語が苦手なの。でも、この曲の歌詞はきっと素敵なんでしょう?」 カクテルを飲みながら、あの日の君は僕に笑いかけていた。 体のシルエットが美しい、真っ黒なドレスに身を包み、真っ赤な唇を色っぽく僕に向ける。 どうしようもない、緊張感と期待で胸が潰されそうになった。 「貴方、名前は?」 不意に君が僕の顔を覗き込んだとき、 僕は君に 一目惚れをした。