「弥生、絶対大丈夫だから」






「うちらが付いてるよ」







その日はクラスメートの何人かで弥生の家でお泊り会を開いたという。






夜中までみんなでトランプしたりして盛り上がった。






「みんな寝ちゃったね」





「うん」






弥生と彼女はなんだか緊張の糸が切れたかのように笑った。






(もう0時は大分過ぎてる、弥生は行方不明になってない)






「私達も少し寝ようか」





弥生の提案に彼女は少し迷った。





「でも・・・一応まだ」






そう言った彼女に弥生は無邪気にこう言った。






「大丈夫だよ!1週間は過ぎたのに私はまだ行方不明になってないし、みんなだっているから誰か入って来たとしても誰かが気付くよ」







弥生の部屋は2階。
1階には弥生の家族が寝ていた。






仮に窓から2階に侵入するにしても前日降った雪の影響で犯人の足跡が残るかも知れない。






それになにより弥生が抵抗したら誰も気付かない状況になるはずがないのだ。






そう思った彼女は少しだけならと眠ってしまった。






「あの時・・・少しでも迷ったのに」






彼女は目をきつくつぶり震える声で振り絞るように「1週間経ってたのに」と呟いた。







琴音は苦しそうな彼女に何も言えず黙って彼女の顔を見ていた。