「弥生は人一倍明るくて元気な子だったわ」






5人目のSAYURIの親友である彼女は時折悔しそうな顔をした。






途中言葉に詰まる時もあったが彼女は必死にSAYURIの事を話してくれた。







琴音は黙って彼女の話しを聞いた。







「ただあの子成績は悪い方だったからよく放課後補習のプリントやらされてたわ」






彼女は少し苦笑いした。






「よく私に手伝ってって泣きつかれてたなぁ私が用事ある日は図書室で彼氏に手伝ってもらってたみたいだし」






(弥生さんって少し光に似てるかも?)







琴音も自然と笑顔になった。






しかし次第に話しは重くなっていった。







「今までSAYURIの紙が来てた子と弥生はタイプが違ってて正直みんな驚いてた」






「もちろん私も」とあとから彼女は付け足した。







「それまでSAYURIに選ばれた子はみんな勉強が出来て本を読むのが好きとか共通点があったの」







その話しでいくと光がSAYURIに選ばれた理由もわからない。






光も弥生と同じくどちらかと言えば勉強は苦手で本に関しては読んでる姿を見た事がない程だ。





そして今の光と同じくSAYURIの正体がわからないまま1週間が経ってしまったらしい。







「だからその日はずっと弥生の側にいたの」







彼女は手を握りしめ少しうつむきながらその時の事を話した。