(あと2日しかない・・・)
紙の命令通り4つの事はなんとか実行出来たがどうしてもSAYURIの正体だけがわからない。
「光、私も協力するから」
「琴音(ことね)・・・」
すっかり元気を無くしてしまった親友を励ます琴音。
「そうだよ光、僕もついてる」
「大治(だいち)くん」
大治と呼ばれた少年は最近出来た光の彼氏だ。
「私も行方不明になっちゃうのかな」
不安そうな声で光は呟いた。
「あと2日もあるんだから諦めちゃダメだよ」
「今からでもこの学校にいた"SAYURI"って名前の生徒を探してみようよ」
二人の言葉に光は机を大きく叩き声を荒げた。
「あと2日しかないんだよ!?それにこの学校にいた"SAYURI"って名前の子だって何人かいるだろうし」
「・・・・・・」
2人はそれ以上何も言えなかった。
そんな2人を見て光ははっとなった。
「ごめんね2人共協力してくれてるに」
光は冷静になってそう言うと静かにイスに腰をかけた。