私は行方不明になってもいい人間なのだろうか。
私がいなくなっても誰も何も思わないのではないか、ならいっそ"SAYURI"に連れ去られた方がいいのではないだろうか。
「信子!」
信子が考えていると図書室の方から名前を呼ばれた。
「大治君・・・」
信子の目から涙が自然と流れた。
(嫌だ嫌だ・・・やっぱり嫌だ!!)
大治に会って初めて信子は自分の置かれた立場を実感した。
「大丈夫・・・信子は僕が守るよ」
大治はそう言うと"SAYURI"の紙を見た。
信子は鼻にティッシュをあて大治をみつめた。
大治といると心安らげた。
「私・・・大治君が好き」

