違和感を感じたまま学校に着いた。
校庭の周りには警察がいた。
「琴音・・・光が」
友達は泣きながら琴音に光が死んだ事を教えてくれた。
「嘘・・・光が・・・そんな」
夢じゃなかったんだ。
犯人を知ってる!と琴音は警察に言おうとした。
が、思い出せなかった。犯人の名前が。
結局何も言えず琴音は他の生徒達と一緒に教室に入った。
放課後、琴音は昨日の事が気になって図書室にむかった。
確かに昨日の夜、琴音はここに来たはずなのに、それ以上何も思い出せなかった。
「どうしたの?」
ふいに後ろから声をかけられた。
「あっ・・・ちょっと考えごとを」
「悩みだったらいつでも聞くよ!あっ僕神沼大治、これからよろしく」
どこかで会った気がする。
しかし、琴音は思い出すことが出来なかった。
そう・・・
もう後戻りは出来ない。
<<完>>