『ひとりで図書室で補習のプリントやってたら話しかけてくれてさ』





『爽やかだしかっこいいし文句なしの彼氏だよ』






光が嬉しそうに話してた顔が今でも頭に残ってる。







「なんで出ないのよ!」






走りながら光に何度もかけている電話。






『私が用事ある日は図書室で彼氏に手伝ってもらってたみたいだけど』






琴音は喫茶店で弥生の親友が話してた事を思い出していた。






学校に着いた琴音は周りを見渡し光の姿を捜したが光の姿は見当たらない。






琴音はふと校舎を見ると一カ所だけ青白い教室を見つけた・・・






図書室だった。







重い足を必死に動かし図書室に向かう。








(お願い間に合って!)







図書室のドアを乱暴に開ける。







もちろん恐怖心もある、でもそれよりも琴音は親友である光を助けたかった。







静かな教室、そこには大治も光の姿もなかった。






琴音はその場に力なく崩れ落ちた。







「ーーー!!!?」







床には水が零れてるのか濡れていた。
だがそれが水じゃない事に琴音が理解するのにそれほど時間はかからなかった。








「血・・・」







そう琴音が呟いた瞬間背後に寒気を感じ後ろに振り返ると大治が立っていた。






左手に首だけになった光を持って。








「う・・・っ」







琴音は思わず吐きそうになった。






「SAYURIの正体は田崎小百合!!!」







それでも必死に琴音は叫んだ。






「大治くんは神沼(かみぬま)大治!!!」







その瞳は涙でいっぱいになっていた。








大治は琴音の方へゆっくり歩み寄ってきた。