美優ってHIKARUに恋してんのか?


俺は自分を越えなきゃいけねぇのかよ…難しすぎる!
何か買ってやろうと思っても「いらない」とか言うし。


今まで年上とばっか付き合ってたからかな?プレゼントしとけば何とかなるって思ってた…。





「あの〜、美優さんですよね…?」


カラオケ屋を出て町を歩いていると突然中学生くらいの女の子に美優は声をかけられる。


「そうだよ!」

笑顔で答える美優。


握手を求められて快く受け入れる。



「もしかして…彼氏さんですか?超カッコイイ!」



中学生が俺をキラキラした瞳で俺を見てくる。



…脅迫されて無理矢理付き合わされてます…なんて言えないよな。



「うん!今デート中なんだ」



「そうなんですか!じゃあ私はこれで…」


そそくさと女の子は走ってどこかに行ってしまった。



「…彼氏とか言って良いのかよ?」



「良いんじゃない?」

あっけらかんとした顔で美優は歩き出した。



彼氏と思われても良いって事か?

良く分からん!




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