「けっ…こんするぅ!」


抱き着いた私の腰に光城が腕を回すのが分かった。


「うん、長く待たせたな」

「待った…でも…待ってて…良かった…ぁ…ヒック」


堪え切れなくなって涙が溢れ出す。



「泣くなよ…前は我慢してたくせに」



光城に頭を撫でられ胸がキュンとなる。



「だって…ぅッ…嬉し涙…だから…良いの!」



「美優、顔上げて?」


光城に言われて渋々顔を上げた。



「不細工…」


クククッと笑いながら頬を伝う涙を指で拭ってくれた。



「ムカつ……んっ」


私の言葉を塞ぐ様に5年振りのキス。


昔と何も変わってない私達のキスにホッとしてゆっくり目を閉じた。











「美優、愛してる」



「私も、光城を愛してる」








END
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