秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択!?〜

「すっ…好かれて無いよ!私はっ」



両手を左右に大きく振る。


「アハハ!お兄ちゃん、妹の前で振られてやがんの」


ケラケラ笑う妹を見る瞳は偽りのない優しい目をしていた。










「…今日はサンキュな!」


ええぇぇ!?

礼を言われちゃったよ…。
拍子抜け…。



「まぁ、元はと言えば名前を書き間違えた私のせいだし…」



「そうだな!」



「って、否定してよ」


病院の売店の自販機でコーヒーを買う。


「…アハハッ!冗談だよ」

腰を上げて自販機から出て来た缶コーヒーを私の目の前に出す。



大きな目を細めて、口角を上げる。





笑ってりゃカッコイイのに…。



「…どうも」


缶コーヒーを受け取り、蓋を開けてグビッと飲んだ。


「さて、帰るか!俺これからバラエティーで今度出る映画の宣伝するんだ」


腕時計を見ながら永山シュウが話す。


「…今から?もう8時じゃん」



永山シュウの腕時計を盗み見る。



「んあ?俺22歳だから何時まででも働けるんだよ」

「22歳…4個上?」


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