秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択!?〜

重くないなら気が楽だ。

もし危篤状態だったら私には荷が重過ぎるし、何て声を掛けたら良いのか分からなかったかも…。


ホッと一息入れると永山シュウが「入るぞ?」とドアをノックしていた。


部屋の奥から「どうぞ」と元気な声が聞こえてくる。

「呼ぶまで待ってて」

人差し指を唇にあてて小さな声で言われ黙って頷く。


壁に寄りかかり、部屋の中から微かに聞こえる会話を盗み聞きをする。




「調子良さそうだな」


「まぁね!今日は手ぶら?」



「アホか!偉そうに…あっ!今日は友達連れてきたんだ」



友達…?
いつから?



「…へぇ、誰?」


「誰だろねぇ…おーい!入って良いぞ」



ったく、人使い荒いなぁ…。



やる気の無い顔から笑顔を無理矢理作り、開いたままのドアからヒョコっと顔だけ見せる。




「……ぁあ!美優だ!!」

ベッドの上にいる女の子は最初のポカーンとしている表情から、段々顔が明るくなっていった。



「美優でぇす!えっと…洋子ちゃんだよね?初めまして!」


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