秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択!?〜

タクシーで来たおかけで、きっかり15分で病院に着く事ができた。


走ってきた感を出す為に、わざと息を荒くして咳込む。



「…ゴメン!ゲホッ…」


「………」


ハァハァ言ってのに永山シュウは知らぬ顔。



何!?バレた?



「…走ってきた割には髪の毛乱れてねぇな」


そう一言言うと、一人でエスカレーターの方に歩いて行った。




「…さすが俳優…」


頬をポリポリかきながら、小走りで後に続く。




エレベーターの中は混雑していて、終始永山シュウが私の前から腕を伸ばし、壁に手を抑え付けて私が潰されない様にカバってくれていた。




「…何で今日はこんなに混んでんだっ」


エレベーターから降りた後に永山シュウが呟く様に言った。



「…で、病室は?」



「こっち!」


指を差す方向を覗き込む。

「あっ!病気って重いの?」



心配になり、入る前に確認をする。



「重くねぇよ!ただ手術はしないといけないんだけど」



「…そうなんだ!」



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