「俺と付き合うか、断って犯されるか、どっちが良い？」



この展開って……。



「二択…？」



「あぁ」



「…またか」



光城と付き合った時と一緒だ。



悪魔の選択肢…。



最初からどれを選ぶか決められている、悪魔の選択。



「…なんか言った？」



「ううん、別に！付き合うから…だから離れて？」



永山シュウは私の言葉を聞いて私の体を優しく起こしてくれた。




「マジ？」



「…嘘」


小さい声で言うと、「騙された」と言って怒りもせず笑っていた。



「…俺、振られんの初めてだ…」



「嘘だ！そんな素で接してたら誰だって引くよ」



思わず指を差してしまう。


「今までは表の顔で接してたけど好きな奴には別なんだよ」



うっ…。

好きな奴って私の事か。
悪い気はしないかも…。



「あ〜、でもサインどうしよっかなぁ…これを病院には…………」



『しまった』という顔をする永山シュウ。




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