「何今の間抜けな顔と声!…クククッ!」



しっ…失礼なッッ。


ムカつくけど、無邪気な顔で笑う永山シュウを何故かカッコイイと思ってしまった自分に余計腹が立った。



「あ〜、涙出た」


ひとしきり笑ったと思ったら、また真剣な顔付きに戻る。



「笑うなんて酷い…」



「…で!?どうすんの?付き合うのか付き合わないのか」



「…私好きな人いるから無理です!」



「別れたんだろ?」



知ってるんだ…。
私達が別れた事は色んな新聞の記事でかなり大きく載ったから世間では知られてんだね…。




「…でも、まだ好きなんだもん…」




「なら何で別れたんだよ…」



「関係ないでしょ?」



「あるよ」



「なにが?」



「好きだからだよ!!」







部屋中に永山シュウの怒鳴り声に似た、私への告白が響き渡った。










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