空…本当は辞めたく無いんじゃね?



何で辞めるなんて言ったんだよ。














次の日の朝、教室に入ると同じ組になった隆起がのクラスメートに囲まれていた。



「なぁ!アルバムの3曲目、メチャ良くね?」


隆起と仲の良い林が話しかける。


俺は遠目からその光景を見ながら会話を聴き入る。



「だろ?やべーしょ?」


嬉しそうに話す姿には『解散』と言う2文字はとても似つかわしくない。



「俺にもギター教えろよ?」


あんまり話した事の無い奴が隆起に頼み込む。



「俺、超スパルタだべ?」

「まじかぁ…遠慮するわ…でもあの間奏はカッコイイよなぁ」


「だろ?あれは俺のギターのソロ………光城!」



俺の存在に気付いた隆起が話しを中断して、俺の元に近づいてくる。



何、俺に気使ってんだよ…。


続けたいくせに。















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