トイレから出ると美優がクッションを抱きしめて少し顔を出して俺を見つめてくる。
「…美優、さっきから変だよ?」
美優の前に立ち、クッションを外して横に置く。
「あっ…」
取り上げられたクッションを悔しそうな顔で見ていた。
「そんなに心配?俺が美優から離れてくとか思ってたりする?」
しゃがんで美優と同じ目線になる。
図星なのか目を逸らされてしまう。
「…チョットだけ不安なんだ…」
そりゃあ、そうだよなぁ。
事務所の社長なんてかなりの決定権持ってるし。
不安になったりするのは当たり前かも…。
「大丈夫だよ。別れなくちゃ行けなくなった時は―……」
美優は首を傾げて俺を見る。
「…JEWEL辞めるから」
「…!」
俺の言葉に美優の顔が険しくなる。
「何言って…絶対駄目!そんな事したら許さないよ?」
俺の両肩をガシっと掴み、真面目な顔で話す。
意外な行動に戸惑いつつも「じゃぁ、どうすんだよ?」と言葉が出てしまう。
「でも…それだけは駄目だから!光城がJEWEL辞めたら…別れる」
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