社長の私達に対しての上から目線の言い方に、今まで黙って光城達の話しを聞いていた私の口が勝手に開いた。
一瞬静まり返った社長室。
改めて中を見回すと、社長の趣味なのか家具が全てアンティーク調だ。
こういう修羅場な時は何故か平常心を保つ為に全く関係の無い事を考えてしまう。
それを見越したのか光城が私の手を更に強く握ってくれた。
光城…。
「今日はもう良いですか?皆明日早いんで…」
春君がJEWELのメンバーと私をチラっと見て社長に聞く。
「そうね、またこの話しは後日って事で」
そう言って、花柄の高そうなソファーに足を組んで座り、タバコに火を点け一息吸うと煙を吐きながらタバコを指に挟んだ右手で背後にいる私達にヒラヒラと手を振る。
終始黙って事の様子を見ていた隆起君と空君がこちらを見ていない社長に軽く一礼して部屋から出て行く。
私達も二人に続いて部屋から出た。
「あっ!高木さん」
廊下に高木さんが申し訳なさそうな顔で立っている。
「HIKARU、悪いな!バレちまって…」
「良いっすよ!俺が無理に頼んだんですから」
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