こいつ…さっきから白目向いたり、唇タコみたいにしたり、馬の真似したり…一体何の真似だよ。



しばらく美優の様子を伺っていた俺だけど、そろそろ限界が来たので聞いてみる事にした。



「あのさぁ、さっきからお前、変質者みたいなんだけど…」



「へっ…変質者?」


俺の言葉に顔が歪む。



「うん」


俺は真面目に頷く。


だって本当にちょっと怖いし…。


「…そっか…もう、諦めたよ…」



やっぱり何か企んでたんだな?



俺は小さく溜息をつき、美優の方を体ごと向けて座り直した。



「何がしたかったん?」


「…え〜と…」


美優はモジモジしながら、変質者みたいになった経緯を俺に話した。








「はぁ??ってか俺を練習台にすんじゃねぇよ!」



カメラマンに言われたからって、マジに俺で練習何かすんなよな…。



いや、俺以外で練習なんか出来ないか!



「ゴメン…」


すっかりしょぼくれた美優を見て、少し考える。




「分かった!俺がレクチャーしてやるよ!」



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