『じゃあいってくるから』
悠希が言った。

いってらっしゃい。
出来るだけさみしさを押し殺し、声を出す。

『また帰りに来るんだからそんな顔しないで、』
また美帆だ。やっぱりなんでも見透かされている。だから嘘はつけない。

うん、待ってるから、、、、
早く来てね、、、。と小さな声で言った。

それでも美帆は気づいて、待っててと言った。
やっぱり声は透き通っていて、
あのときを思い出させる。


何度も思う、、君が好きだよ。と。