さっきまでの温もりはすっかりと消え、殺風景な部屋が広がる。



やっぱり美帆がいないとすこし寒い。




学校でたくさんの暖かさに触れてすっかり忘れていたけれど、病院はこんなにも冷たい場所だったんだ。








....ガラガラ.........


先生が入ってきた。




『ゆうくん、これ美帆ちゃんのおかあさんから。』





先生の手には一枚の手紙が握られていて差し出されたそれを受けとる。


『ありがと。そうだ、明日はちょっと帰ってくるの遅くなってもいい?』




どうせダメだろうなと諦めながら聞くと、、、







『いいよ。』





とあっさり許可してくれて、なんだかひょうしぬけしてしまった。