もうドアは閉まるというアナウンスがなっているのに次から次へと乗客が乗り込んでくる。


どんどん押し流されて来た人たちで溢れかえる。ぎゅうぎゅうと押されるので心配になり
美帆、だいじょぶ?と聞くと、

『うん。だいじょぶ。いつもと同じだから。でも、ちゃんと守って。』と言ってくる。

今日はやっぱり素直な美帆。
俺があと少しで死んでしまうかもしれないから?気を使わせているのだと胸が締めつけられる。