17歳の遺書


『うるさいなー。乗りたくないの?』


乗りたいに決まってんじゃん。
『乗りたい!』

素直にこういうと、ゆうはふっと笑って
『じゃあいこ。』
と私の手を引く。


去年よりも身長が少しだけのびんじゃないかな?
後ろからみる背中もすごくたくましかった。



観覧車の前にはたくさんの人が並んでいて、まえよりもすごく待った。



ゆうは、すごい人だね。とまた無邪気に笑う。この笑顔。すっごく好きだ。

『寒くない?』

こういうとこも、好き。
自分の方が薄着だし、羽織ってるものも何にもないのに、私のことを心配してくれるとこ。


『寒くないよ。大丈夫。』


『本当に?』
そういい、私とつないでいる手を自分の服のポケットに入れる。


『寒いの?』


『寒くないよ。美帆が寒いっていうから。』
こうやって、強がるとこも。


『いってないじゃん。』
と笑って返す。

『あ、そっか。』
こうやって、ちょっとボケるとこも。
まえと何にも変わらない。


こういうとこもすっごく好き。

そんな風に勝手に思っているといつの間にか順番が来ていた。



『美帆、ほら、乗るよ。』
ちゃんとエスコートしてくれる。
優しい。ゆう、優しいな。