17歳の遺書



『ただ、信じるだけでいーじゃん。』

『信じてるよ。』
絶対、誰よりも信じてる。


『じゃあ、なんで不安なの?』


『分かんない。』
本当に私、なんで不安なんだろ。
信じてるのに、ゆうのこと、信じてる。

待ってて。っていわれたし、

必ず帰ってくる。っていう約束もした。

ゆうは約束をやぶったこと一度もないし、絶対帰ってくる。ってそう思ってたはずなのに。
どっかで、違ったのかもしれない。


『分かんないよ........』
ゆうのために、何もしてあげられない自分に腹が立つ。
悔しくて、仕方がない。

ゆうは、私のことをいつもしんじてくれてるのに。守ってくれてるのに。

私はいつも頼ってばっかで、無力で。

ゆうと私が変わってたらよかったのに。


涙はやっぱり止まらない。

『別に、信じてやるだけでいーんだよ。なんもしてやれなくたって、お前はあいつの彼女なんだから。』

そう言って、すっと、私の体を自分の方に寄せてくる。


『今日だけな。一応ゆうに頼まれちまつまたし。俺、彼女持ちだから。』

は、彼女とか初めて聞いた。
ゆうに伝えなきゃ。心配してた。

俺のせいであいつ、彼女作ってないんじゃないかって。



『初耳なんだけど。てか、彼女に失礼じゃん。』



そういって離そうとするけど、やっぱり男の力には叶わない。
やっぱり自分の無力さに、弱さに涙が止まらない。


ゆうのこと、こんなに好きで好きでたまらないのに、いま、何もしてあげられない。
抱きしめてもあげられないし、
ぎゅっと手をつないでもあげられない。




『いや、だって頼まれたんだよ。そのさ........俺の彼女に。』

ありがたいことに、そんな、私の心配してくれる子なんて1人か、2人くらいしかいないじゃん。

『もしかして......かりん?』