17歳の遺書

ゆうが目を覚ましていますように。
そう願って足を進めていく。


不安で押しつぶされそうな心。

どうしよう....
成功しても、また目を覚ます確証はない。って先生が言ってた。



でも、きっと起きてくれてる。
わたしが声をかけたら、
美帆って笑って起きてくれる。絶対、大丈夫。

そう言い聞かせ病院へ入っていく。

いつもの病室にはやっぱりいなくて、
集中治療室?ってところにいるって言われたので、そこへ向かう。


そこから2組くらいの人がでてきて、
その中には泣いている人もいた。


いやだ、どうしよう。
怖くてたまらない。
足は動かないし、前にも進まない。



『美帆、なにしてんの?てか、熱下がったんだ。良かった!』
不意に声をかけられる。


『大丈夫?体調まだ悪いの?』

全然大丈夫だと伝えるために声を出そうとするが、なぜか、代わりに涙が込み上げてくる。

怖いよ。怖い。
集中治療室っていうところからは独特な雰囲気が伝わってきて、いつものゆうの病室と全然違う。

だから、なおさら怖い。


ふらふらと代わりに首を振って、
ゴシゴシと涙を拭う。


『そっか。じゃあ、優太に会いに来たんだろ。入んねーの?』


『ゆうは、もう目覚ました?』
なんとか、顔を上げて聞く。

『まだだよ。』

ズシンとなにかを背中に乗せられたような感じ。
ぐさって、刃物でさされたような心の痛み。



『そっか。』
なるべく感情は出さないように、押し殺す。だけど、隠しきれない。


涙は次から次へと溢れ出てくる。


『ちょっ!泣くなって、とりあえず座れ。』

そういって、私の手を引き前の椅子に座らせてくる。


『お前泣かしたら俺が怒られんだろ。』


『ごめん.....』


『てか、泣いたら優太が心配するだろ』


『そしたら、目、覚ましてくれるかもしれないじゃん。』

ぎゅっと服を握りしめてみるけど、
変わらない、悲しいばっか。


悠希は、
『はぁー、ったく、やっぱ俺の手に負えないよ。』

とかいう、意味わからないことをいって自販機のところに向かいお金を入れてこっちを振り向く。


『何飲む?』

『なんでもいー。』

『じゃあ、ココアで。』

がしゃんっと出てきたココアを放り投げてくる。