本当にすぐのところにある病院に着く。
『カップルっていうのは内緒なんでしょ?』
ふふっと笑うかりん。
『うん、まだね。』
俺も笑い返し、病院に入る。
いつも行く道を歩き優太の病室まで着く。
『お、来たん。わざわざありがとな。あ、南さんまで。なんかごめんね。』
美帆とラブラブしていてすげー笑顔を見せる優太。の横にまたこれまた同じように笑う美帆。
いいな、すげーカップルって感じ。
俺もかりんとこんな感じになりてえな。
『やっほー。来たぁ。』
とかりんが美帆に声をかける。
『かりん!!あ、ねぇ、ちょっとコーラ飲みたいでさ、買いに行ってこーへん?』
『いいよー。あ、かりんにも一本買ってよ。』
『はぁ?まぁいーよ。じゃあちょっと行ってくるねー!』
2人で出て行くかりんたち。
『悠希、座ったら?』
と優太が椅子を指差す。
『うん。ありがと。』
それに腰掛ける。
『あのさ......』
俺を見ずに優太が話し出す。
『ん?』
『明日さ、あれじゃん。』
あれっていうのは多分手術のことだと思うけど、分かんない。
『手術?』
『うん。そーそ。そんでさ、』
『俺、なんて、美帆に声かけてやればいーか分かんね。』
ははっと笑い、俺ってまじで弱ーな。と頭をかく優太。
『別に普通でいーんじゃね。帰ってくんだろ?』
『うん。まぁそーだけど。後悔しないかなー?と思ってさ。』
『美帆なら分かってくれんだろ。まぁ、泣かせんなよ。あんまり、』
『分かってるよ。まぁありがとな。』
優太はやっぱ、ちゃんと考えてる。
残される方の悲しみも、失うもののでかさも。残す方の悔しさも、苦しさも、全部全部。
でも、こいつがいなくなるって考えらんね。
明日、いなくなっちまうなんて、考えたくもねーし、考えたら現実になっちまいそうで怖い。
