17歳の遺書


本当にすぐのところにある病院に着く。


『カップルっていうのは内緒なんでしょ?』
ふふっと笑うかりん。

『うん、まだね。』
俺も笑い返し、病院に入る。


いつも行く道を歩き優太の病室まで着く。



『お、来たん。わざわざありがとな。あ、南さんまで。なんかごめんね。』



美帆とラブラブしていてすげー笑顔を見せる優太。の横にまたこれまた同じように笑う美帆。

いいな、すげーカップルって感じ。
俺もかりんとこんな感じになりてえな。


『やっほー。来たぁ。』
とかりんが美帆に声をかける。


『かりん!!あ、ねぇ、ちょっとコーラ飲みたいでさ、買いに行ってこーへん?』

『いいよー。あ、かりんにも一本買ってよ。』


『はぁ?まぁいーよ。じゃあちょっと行ってくるねー!』

2人で出て行くかりんたち。



『悠希、座ったら?』
と優太が椅子を指差す。

『うん。ありがと。』

それに腰掛ける。


『あのさ......』
俺を見ずに優太が話し出す。


『ん?』

『明日さ、あれじゃん。』

あれっていうのは多分手術のことだと思うけど、分かんない。


『手術?』

『うん。そーそ。そんでさ、』


『俺、なんて、美帆に声かけてやればいーか分かんね。』

ははっと笑い、俺ってまじで弱ーな。と頭をかく優太。



『別に普通でいーんじゃね。帰ってくんだろ?』

『うん。まぁそーだけど。後悔しないかなー?と思ってさ。』


『美帆なら分かってくれんだろ。まぁ、泣かせんなよ。あんまり、』


『分かってるよ。まぁありがとな。』


優太はやっぱ、ちゃんと考えてる。
残される方の悲しみも、失うもののでかさも。残す方の悔しさも、苦しさも、全部全部。

でも、こいつがいなくなるって考えらんね。

明日、いなくなっちまうなんて、考えたくもねーし、考えたら現実になっちまいそうで怖い。