バスに揺られしばらくすると、
遊園地が見えてくる。
『美帆っ!遊園地や!!あっ観覧車もある!』
たくさんの人が注目してる。
『ゆう落ち着いて、、そりゃあるから。』
呆れながら言う。
『ほらっ!見てみなって、楽しみ!』
私の言葉なんて全く耳に入っていないように、今までに見たことのないように、
子供のように笑うゆう。
『そーだね。楽しみ。』
遊園地の前のバス停に止まる。
『行こう!』
とまぁさっきよりは落ち着いた声で話すゆう。
私の手を引きどんどん進んでいく。
遊園地には、平日の昼だからかあまり人はいなかった。
今まで、ゆうとこんなところに来れるなんて思ってもみなかった。
だから嬉しくて、嬉しくて仕方がない。
溢れそうになる涙を必死に抑える。
これはまた夢なんじゃないかって。
もし起きたら...
そう思うと怖い。
『美帆っ!どうしたの?ぼーっとして。』
ゆうの声で本当の世界に戻される。
目の前に広がるゆうの顔。
パッチリとした目にふさわしい長い睫毛。すっと通る鼻筋。形の整った唇。
そして、周りに広がるアトラクション、
.....ゆうだ。私の大好きなゆう。夢じゃない。
『ごめんごめん。行こう。』
『うん。いこっか。』
私の手をしっかりと握り歩き出す。
コーヒーカップに、メリーゴーランド、そのほかジェットコースター以外のものは全部乗った。
残すは観覧車。
夕方になって夕日がきれいに輝く。
『ゆう、大丈夫?無理しなくていいよ。』
さっきから、時より辛そうにするゆうに何度目かの声をかける。
『心配すんなって、大丈夫だから。』
そういって笑うゆう。
やっぱ叶わない。
『行こう。』
と観覧車に乗り込む。
