17歳の遺書




バスに揺られしばらくすると、
遊園地が見えてくる。


『美帆っ!遊園地や!!あっ観覧車もある!』

たくさんの人が注目してる。
『ゆう落ち着いて、、そりゃあるから。』

呆れながら言う。

『ほらっ!見てみなって、楽しみ!』


私の言葉なんて全く耳に入っていないように、今までに見たことのないように、
子供のように笑うゆう。


『そーだね。楽しみ。』




遊園地の前のバス停に止まる。


『行こう!』

とまぁさっきよりは落ち着いた声で話すゆう。

私の手を引きどんどん進んでいく。




遊園地には、平日の昼だからかあまり人はいなかった。



今まで、ゆうとこんなところに来れるなんて思ってもみなかった。

だから嬉しくて、嬉しくて仕方がない。


溢れそうになる涙を必死に抑える。
これはまた夢なんじゃないかって。
もし起きたら...
そう思うと怖い。



『美帆っ!どうしたの?ぼーっとして。』


ゆうの声で本当の世界に戻される。

目の前に広がるゆうの顔。
パッチリとした目にふさわしい長い睫毛。すっと通る鼻筋。形の整った唇。

そして、周りに広がるアトラクション、


.....ゆうだ。私の大好きなゆう。夢じゃない。


『ごめんごめん。行こう。』


『うん。いこっか。』


私の手をしっかりと握り歩き出す。



コーヒーカップに、メリーゴーランド、そのほかジェットコースター以外のものは全部乗った。



残すは観覧車。

夕方になって夕日がきれいに輝く。


『ゆう、大丈夫?無理しなくていいよ。』

さっきから、時より辛そうにするゆうに何度目かの声をかける。



『心配すんなって、大丈夫だから。』
そういって笑うゆう。
やっぱ叶わない。



『行こう。』
と観覧車に乗り込む。