17歳の遺書

授業はどんどん進んでいくわけもなく、
私の気持ちとは裏腹に、

のんびりのんびり進んでいく。




....つかれた。
本当に、つかれる。
さっきから、ゆうとデートできる嬉しさを隠しきれず、時々ほおが緩む。


でも、早く会いたくて、切ない。


嬉しいのに、切ない。でも嬉しい。
けど、さみしい。



ついに午前最後の授業が来てくれた。

もう、あと1時間後にはゆうに会える。
デートできる。観覧車にも乗れる。


嬉しさが、何重にも重なって押し寄せてきて、にやけようとする顔を、止めることはできなかった。



朝と同じように机に突っ伏していると、


カツカツという音。

「どうしたんですか?美帆さん。珍しいですね。体調悪いの?」
ときんきんした媚びるような声で言う先生。

この先生苦手。
なんか、悠希には優しいのに、ゆうには意地悪で。
私になぜか、媚び売ってきたり。

訳わからないから。



『大丈夫です。』
と机にふせたまま話す。


「いや、大丈夫じゃないわ。今日は早退したらどう?」


もう、大丈夫って言ってるじゃん。
まだ帰ってもゆうが迎えに来てないんだよ。なに、早く帰ってほしいのかな?



「せんせー、美帆が大丈夫って言ってるならいーんじゃないですか?」

というかりんの声。ナイス!かりん。
さすがだね。うん。私の親友よ。



ブーブー、と携帯が鳴る。

今、駅ついたからそろそろ行く。
待っとるで。降りてきてね。



ゆうの文にでも、こんなに短い文にも、愛しさを感じる。思わず携帯に頬ずりをしたくなってしまう。




...早く会いたい!



『先生、やっぱり帰ります。』

すいません。と言って立ち上がり、カバンを持ち、帰ろうとする。


悠希とかりんは2人でこちらを見て、
またニヤニヤしていた。


「お大事にね。」
先生の声がずっとなぜか頭に響いていた。