「勝手に触らないでね?」 「あ、あぁ。」 酒をあんなに含んだというのに、足取りがしっかりしているな。 酒に強いのか? 総司は城崎を布団に寝かせた。 が、 「だめだ。酔ってふらふらする。僕もう寝るから。」 そう言ってぱたりと横になった。 「俺も、だめだ。」 そう呟いて俺もその場に横になった。 総司も城崎も、辛いだろう。 だが、今日の事は忘れてはいけない。 平助の事は、一生覚えているように。