しかし、寝ている女子を運ぶために触れていいのか。 女子に触れると、その、身ごもってしまうという噂があるくらいだからな。 勝手に触って万一の事があったら。 しかし、城崎が風邪をひくと困る。 俺は意を決して城崎を運ぼうとした。 その時、 「何してるの?一君。」 沖田の声が。 「い、いや、城崎が風邪をひくと困るから布団に運ぼうととしていたのだ。」 「なら、」 沖田がこちらに近付いた。 「僕が運ぶよ。」 そして城崎を持ち上げた。